transparency
浦川慶子 / Keiko Urakawa
2016年9月20日(火)~10月2日(日)
③④
作品
昨年このギャラリーで開催した作品のタイトルは「ものかげ」としていました。
「影(陰)」という言葉はさまざまな意味を持ちます。
その意味のひとつとして、光線が遮られ空間やものが暗く染まっている様子がありますが、
実体が無いために、その様子は、観察していても常に捉えどころのなさと共にあり、
「影」という一語が多様な意味を持つことが何となく腑に落ちてきます。
今回のタイトルは「transparency」、透明性ですが、
昨年と同じく「影」がテーマとしてあります。
透明性の素材と、それを通して何らかの対象物を見た時、
それぞれがそのもの単体とは異なる表情を見せ、
また、僅かなずれによっても違った見え方をします。
「影」という言葉には、「光」「物の姿形」「おもかげ」「まぼろし」等といった意味もあります。
例えば③④の作品は全く同じトレーシングペーパーを使っていますが、
③は重ねるごとに暗さを、④は明るさを感じる作品となりました。
対照的な意味を持ち、捉えどころのない「影」を
少しでも作品に留めようと試みています。
プロフィール
神戸生まれ。京都市立芸術大学、京都のgalerie weissraumで
デザイン、美術を学ぶ。博物館と昆布屋に勤めるかたわら作家活動中。
個展
2014年「k-ko ten」Art Spot Korin / 京都
「Keiの間」かふぇ まの間 / 大阪
2015年「ものかげ」Art Spot Korin / 京都
グループ展
2011 – 2015年(各年)「WE MADE in Y.A.I」galerie weissraum & Art Spot Korin/ 京都
2004年「Weissraum VS CLEAN BROTHERS 2004」SUMISO / 大阪
過去の展示
2015年
https://artspotkorin.wordpress.com/ものかげ-2/
2014年
https://artspotkorin.wordpress.com/川中政宏展浦川慶子展/